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出世するにはワケがある。 日本有数のITベンダーで繰り広げられる出世合戦を分析。
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体育会系。

この言葉を聞いて、どう思うだろうか?

「何でもかんでも突進すれば仕事が上手く行くと思っている」
「身体を鍛えるのに夢中で、緻密な戦略を練るのは無理」
「酒の席では異常なテンションで盛り上げる」
「脳みそまで筋肉でできている」
など、聞いてみると決してプラスのイメージではないことが多い。

だが、果たして本当にそうだろうか?

少なくともわが社では、上層部の人間の大半が体育会系の出身者だ。

アメフト、ラグビー、サッカー、テニス、野球、柔道、剣道、、、
皆、様々なスポーツでそれなりの成績を修めた人達だ。

そう、体育会系は、巷で持たれている、粗暴でがさつで筋肉バカというイメージ通りではないのだ。
戦略的に思考し、十分な準備を持って、突進するところと退くところをわきまえて行動するのだ。

正直に言って、体育会系の出身者の方が、そうでない人間より優秀なサラリーマンであることが多い。

なぜだろうか?
答えは、以下のポイントに集約されると思う。

①スポーツにも、当然ながら高い戦略的思考が要求される。
 学生時代からその戦略的思考に慣れ、かつその戦略を実行する機会を多く持っていた人は、仕事に
 おいても同様に力を発揮できる。

②体育会系は、イメージ通り上下関係に厳しく、また酒の席などでも激しい飲みに慣れている。
 つまり、会社に入っても上司を立て、部下を育てる気質が身体に染み付いている。
 また、飲みの席でも盛り上げ役として活躍できる。

③会社の上層部が体育会系であれば、その人と同じスポーツをやっていた人間は、自分を印象付ける
 ことがたやすい。
 さらに、そのスポーツで優秀な成績を修めていて上層部が名前を知っていようものなら、それだけで
 引き上げてもらえることもある。
 出身校が同じだとますます磐石だ。
 また、大きな会社だとスポーツを振興していることが多く、そのスポーツの顧問や部長に役員が就任
 することが多い。
 その場合、懇親会等で上層部と顔を合わせる機会が多いのだ。

この3つのポイントを見て頂ければ分かると思うが、体育会系は、サラリーマンとして出世するためには
非常に有利なのだ。

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「運」は大きく出世を左右する。

頭の回転が速く、記憶力が良く、上司に好かれているAさんは、運がない。
頭の回転が遅く、記憶力も悪く、上司に嫌われているBさんは、運がある。

どちらがより上まで出世するか?

答えは、Bさんだ。

Bさんは頭の回転が遅いが、運が良いから、頭の回転の遅さに気づかれない。
というか、周囲のフォローでBさんの頭の回転の遅さが問題にならない。
むしろ、親しみやすいキャラと思われるかも知れない。

Bさんは記憶力が悪いが、周囲が覚えいてくれる。
Bさんの記憶力の悪さも、おっちょこちょいでいい人だという印象を与えるだろう。

Bさんは上司から嫌われている。
だが、その上司自身は出世コースから外れていて、Bさんの出世に何ら影響しない。

突拍子もないかも知れないが、上に書いたようなことは、事実だ。
Aさんのように、実力があるのに出世しない人はヤマのようにいる。
Bさんのように、実力がないのに出世する人は多少存在する。

そもそも、出世する人間は全体のパーセンテージから言うと微々たるものだ。

わが社の場合、同期入社が約1000人いるが、最終的に役員になるのはそのうち1人~2人だろう。
そして、そういった人間は、実力が認められたのではなく、実績が認められて出世している。
その実績は、自らが出したものではない。
その人の上司や部下が出したものだ。
それが、その人の実績のように勘違い(?)されて、出世するのだ。

全ては「運」だ。

出世に性別の差はあるのか?

残念ながら、ある。

そして当然ながら、男性が有利だ。

なぜか?

1.安心感
2.親近感
3.連帯感

こんなところだろう。

「安心感」
世間一般の認識として、男は仕事をしなければ生きていけないが、女は仕事をしなくても結婚すれば生きていける。
(結婚生活が仕事なのかどうかは置いておくとして)

つまり、女に比べて、男はなかなか仕事を辞めないだろうという安心感があるのだ。

「親近感」
男同士、嫁さんの愚痴や子供の自慢など、通じあえる部分があるのに比べて、
男と女ではなかなか腹を割った話に発展しづらい。

「連帯感」
男同士だと、ゴルフに行っても一緒に風呂に入るなどの付き合いが自然と生まれる。
こういう連帯感は、仕事においても意外と効いてくる。



出世するには、上司を押さえれば良いと思っている人がほとんどだ。
もちろん、上司を押さえなければ出世はままならない。

だが、自分の出世に部下が与える影響も馬鹿にならないのだ。

部下が、社内や社外にどんな人脈を持っているか知っているだろうか?
部下が、人事権を持っている人に自分のことを何と言っているか知っているだろうか?
部下が、自分を追い抜こうとしていない、などと言い切れるだろうか?
部下が、自分を上に上げようとしてくれていることを知っているだろうか?

そう、自分が上司に思うことを、部下は自分に思っているのだ。
そして自分が上司に対して行っていることを、自分が部下から受けるのだ。

出世したければ、上司だけではなく、部下も見た方が良い。
間違いない。
 


お歳暮。
お世話になった人に年末に贈る物。

サラリーマンでお歳暮を贈ったことがある人は、もはや少ないのではないだろうか。

実際、1990年代までは、企業間、及び企業内でのお歳暮のやり取りは広く行われていた。

が、公務員倫理規定による公務員から許認可相手方へのお歳暮の禁止や、企業における
コンプライアンス遵守を目的としてお歳暮の自粛などにより、お歳暮という慣行は廃れつつ
ある。

さて、お歳暮を贈ることは出世に効果があるのだろうか?

結論から言ってしまえば、「効果なし」だ。
(少なくとも、オーナー企業ではない我が社では)

出世に効果があるとすれば、上司にお歳暮を贈って「かわいいヤツだ」と思われることだろ
うが、その上司自体が、お歳暮を忌避する傾向にあるのだ。

そもそもお歳暮とは、お世話になったお礼として、年末に何がしかの品を相手方の自宅に
持参することだ。
が、近年では社員同士の家族ぐるみの付き合いも疎遠になり、相手方の自宅に行くことが
減っている。
そうなると、お歳暮も自宅に持参するのではなく、百貨店などから郵送する方法になるのだ。

つまり、現在ではお歳暮は「年末に品物を郵送する」だけの儀式になっていて、受け取った
側にもそれほどのありがたみや親しさといった感情は湧いてこない。

逆にお歳暮をもらうことは、お返しをしなければならないという負担を生み、結果として忌避
される傾向にあるのだ。


お歳暮を贈ることは企業内の出世において効果はない。
ただ、どうしてもお歳暮を贈りたい人は、贈る前に相手方に一言聞いてみた方が良いだろ
う。
「今年一年お世話になりましたので、お歳暮をお送りしたいのですが、ご迷惑ではないでし
ょうか?」と。

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誕生日:
1978/04/27
職業:
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